【木工Q&A】木工用ボンドとそれ以外の接着剤の使い分けは?

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木材同士を接着する場合の定番と言えば木工用ボンドです。

乾燥まで時間がかかりますが非常に強度が高く乾燥後は木材以上の強度を発揮します。しかし、常にこの木工用ボンドがベストな選択肢になるとは限りません。木工用ボンドには明確な弱点があり、特に「速乾性」「充填性」(隙間を埋める力)、「対候性」は木工用ボンドの典型的な弱点です。屋外用を謳う木工用ボンドも数多く存在しますが、長期の使用ではあっさりと接着強度が失われてしまいます。

瞬間接着剤

貼り合わせて一瞬で固定したい時に便利なのがアロンアルファに代表される「瞬間接着剤」です。通常の瞬間接着剤は液状で、木材に吸われてうまく接着できません。そのためゼリー状の商品や木部用の瞬間接着剤を使用します。

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瞬間接着剤は数秒から数十秒抑えることでしっかりと硬化しますが、この硬化を更に早める硬化促進剤を使うことで更に使い勝手を良くすることができます。瞬間接着剤と硬化促進剤の組み合わせは木工でちょっとした固定や仮止めには定番の手法です。

ただし、瞬間接着剤は基本的に小容量で広い面積に塗布することはできないため、それ単体では接着強度がそれほど高くありません。強度が求められる場合はビス止めなどその他の固定方法と併用することが前提になります。

2液性接着剤

短い硬化時間と充填性も兼ね備えているのが2液性の接着剤です。

主剤と硬化剤の2つを混ぜ合わせて使用し短時間で硬化して樹脂状になります。接着力が強く、なにより硬化して樹脂になる特性から隙間を埋めることもできます。ただし主剤と硬化剤をよく混ぜる必要があり、混ぜが足りないと接着力が安定しません。また隙間を充填すると言ってもやや高額なので大きな隙間を埋めるには不向きで、ちょっとしたがたつきや小さな隙間を埋めるのに向いています。

硬化後の樹脂自体の対候性は低くないものの、木材の動きに追従しないためあっさりと接着面が剥がれてしまうことがあります。屋外の露出した場所には不向きと言えます。

コンタクト接着剤

通常の接着剤とは少し異なる接着手順が必要な接着剤です。貼り合わせたい両方の面に満遍なく塗布して乾燥を待ち、指で触れる程度まで乾燥してから張り合わせて圧着します。貼り合わせた瞬間から強固に貼りつき特に広い面同士の接着ではよく使用されます。木工では木部に表面仕上げ用のシートや突板を貼り合わせる時に非常に便利な接着剤です。金属や布、木を含めて幅広く強力な接着力を発揮して熱や衝撃にも強いです。その昔は自動車の幌の固定などにも使用されていました。

価格も安価で入手性も良く、手順を守れば非常に強固な接着が可能です。コニシ G17が定番ですが、粘度が高めなので必要に応じて専用の薄め液で薄めるとシート貼りなどには便利です。

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ブロック用接着剤

成分にはいくつか種類があるのですが、その名の通りコンクリートブロックやレンガなどを貼り合わせるのに使用する接着剤全般です。

車止めの固定などにも使用され、高い対候性と耐衝撃性があります、元々表面が粗いブロックやレンガの固定にも使用されるだけあって充填性も高く、速乾性こそ木工用ボンドとそう変わりませんが充填性と対候性は極めて高いです。価格も比較的手ごろで、硬化後にしっかりと固まるものからやや柔軟性を保つものまで選択肢は幅広いです。木部用途は記載されませんが、木部にも使用できて屋外でも高い強度を発揮してくれます。

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