マキタのテーブルソー「2703」は通常のチップソー以外にも「溝切カッター」を使用して9mmや12mmの広い幅の溝を切削することができます。これを使用してダドーブレードなどと同じように溝を切ったりボックスジョイント用のジグを作成することもできます。外径120mm・内径15mmの溝切カッターが適合し、一般的な溝切と同じ刃を使用可能です。
ただし、刃の位置の関係もあって溝切カッターを取り付ける際には専用のスペーサーを複雑に組み合わせる必要があります。通常のチップソーを取り付ける場合はフランジを取り付けて六角ナットを締めるだけですが、溝切カッターの場合にはカッターの厚さ(正確には中心の台金の幅)に合わせて複数枚のワッシャーやスペーサーリングを入れたり、専用のフランジを取り付ける必要があります。
取扱説明書に細かく記載がありますが、要するにどこにも干渉しないように刃の位置を調整する必要があるということです。手持ちのワッシャーなどで調整しようとするとブレが生じる恐れがあるほか、フランジも専用品になるため注意が必要です。