【木の仕上げ】蜜蝋は高いからカルナバ蝋を使おう

ワックス仕上げ 木工
ワックス仕上げ

無垢の木材の保護や艶出しに使用される蜜蝋、高くないですか?

メンテナンス頻度の高くなるダイニングテーブルや、面積が広いフローリングや壁面・天井をメンテナンスしようとなると高額な出費になってしまいます。

木材に使用するワックス(蝋)といえば「蜜蝋」というイメージを抱かれる方も多いですが、実はそれ以外にもたくさんのワックスの選択肢が存在します。蝋のように虫の分泌物から得られる「イボタ蝋」は蜜蝋に続いてポピュラーなワックスです。他にもヤシの葉から得られる「カルナバ蝋」、ハゼの実から得られる「ハゼ蝋」、米ぬかから得られる「米ぬか蝋」などいろいろなワックスが木材の仕上げとして使用されています。

「コストパフォーマンス」を重視するならカルナバ蝋

こうした多くの選択肢のなかで、最もコストパフォーマンスに優れるのがカルナバ蝋です。

なかには入手性が悪いワックスも存在する中で、カルナバ蝋は流通量も多く価格も安価で、昔から木部の保護に使用されてきた実績もあります。特にコストパフォーマンスに優れ、国内の有名メーカーから販売されている信頼のおける製品の代表が「リンレイ」が販売するその名も「白木」です。

リンレイ 乳化性ワックス 白木 700ml

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こちらが4L入りの缶で、約3,000円で手に入ります。蜜蝋が小さな缶に入って1,000円も2,000円もすることを考えると、とんでもない価格差があります。半額どころか、製品によっては5倍、10倍という価格差になります。

カルナバ蝋って安全?

カルナバ蝋と聞くと自動車用のワックスの成分として認識されている方も多いかもしれません。

しかし実は昔から木材の保護をはじめとして多くの用途に広く使用されています。木部用のワックスとして販売されている製品は多くの場合「蜜蝋」「カルナバ蝋」のいずれかと溶剤を混合して製品化して販売されています。

蜜蝋はミツバチの分泌する蝋を使用していますが、カルナバ蝋はヤシの木の葉から抽出されたものです。それぞれ固形で販売されていたり、液体で販売されたりしていますが、いずれも溶剤を使用してある程度使いやすいよう薄められています。

溶剤にも植物油を使ったものや石油由来のものまで幅広くあって、一言に「蜜蝋」「カルナバ蝋」といっても実はいろいろな成分が含まれています。

更に防腐剤や防カビ材を配合している製品も存在します。

なぜ蜜蝋は高いのか?

蜜蝋もカルナバ蝋も、いずれも昔からある定番品です。

蜜蝋は大量生産が難しく高付加価値路線で価値を追求する必要がありました。そのため、ものによっては10倍以上の価格差がつき、ネットで調べてもなかなか蜜蝋以外の選択肢を見つけられない状況です。そこで今回は簡単ですが新たな選択肢として、このカルバナ蝋を使った安価なワックスを紹介してみました。

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