電動工具には大きく分けてバッテリーを使用するコードレスタイプとコンセントに指して使用するAC100Vのコードタイプの工具が存在します。最近ではコードレスタイプが普及し大抵の工具はコードレスで取り回し良く使用することができます。
その一方で、消耗品のバッテリーは高価で100V工具との価格差は非常に大きいです。工具によっては「せっかくコードレスにしたのにあんまり意味がない」なんていうことも珍しくありません。100Vのコード式でも良いかもしれない工具の例をいくつか紹介します。
1.ランダムサンダーやオービタルサンダーなどの研磨工具
ランダムサンダーやオービタルサンダーに代表される研磨用の工具は使用時に細かな粉塵がたくさん発生します。使用頻度が少ない場合には付属の集塵バッグなどで事足りますが、大抵の木工作品は最後の仕上げに入念な磨きが必要になります。なにより粉塵を吸い込まないためにも集塵機と接続して使用することが多いです。集塵機とはホースで接続しますから、結局コードレスの取り回しの良さはあまり感じることができません。
また家具などの比較的大きな木工作品にはやすりの粗さを変えながら長い時間の研磨が必要です。サンダーは使い方にもよりますが撫でるようにやさしく使用しても1時間弱で充電がなくなってしまい替えのバッテリーと入れ替えながら使う必要があります。また長時間同じ場所で作業するため、やはりコードレスの恩恵を受けにくい工具といえます。
2.丸ノコやジグソーなどの切断工具
丸ノコやジグソーなどの切断工具は切断時の抵抗も大きくバッテリーの消耗が激しい工具です。また、趣味の木工では作業場所が限定されることが多く、1番目のサンダー類と同じように集塵のためにホースをつなぐことも多いことからコードレスの恩恵を受けにくいです。
最近では18Vの丸ノコでも非常にパワフルになりましたが、それでも厚い木材を1度にカットしようとすると刃が止まることは珍しくなく、安定した100Vのパワーが欲しくなることもよくあります。ジグソーやレシプロソーはさらにバッテリーのもちが悪い印象で、頻繁に使わない場合には100Vのジグソーが非常に安価なこともありバッテリー式のジグソーが必要になるシーンはあまり多くありません。
3.スライド丸ノコなどの大型工具
最近ではスライド丸ノコのような大きな工具がバッテリー式で販売されていることが珍しくありません。現場に持ち込んでブレーカーや電源を気にせず使用できる点がメリットですが、決まった作業場所で使用することが多い趣味の木工の世界ではあまりメリットは多くありません。
4.集塵機
集塵機は木工には欠かせないアイテムですが、こちらも最近はバッテリーを使用したコードレス化が進んでいます。しかし、趣味の木工では集塵機の場所はたいていの場合固定です。作業場のレイアウトは集塵機を起点に決めることも多いほどで、高額なバッテリー式の集塵機を購入するくらいなら大型で風量のある集塵機を購入することをおすすめします。
また集塵機はいつでもスイッチを押せばすぐに使えることが求められるなかで、ふいにバッテリーが切れたり、バッテリーが減ってきて風量が落ちてホース内で木くずが詰まるようなトラブルが発生すると結構ストレスが大きいです。
京セラ(Kyocera) 旧リョービ 集じん機 VC-1100 683411A 【木くずやホコリ、床にこぼれた水もスッキリと吸引…