【木工Q&A】屋外用ニスと屋内用ニスの違いはなに?

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屋外用ニスと屋内用ニスの大きな違いは紫外線への耐性の高さです。

いずれのニスも硬化後は樹脂の塗膜を形成しますが、屋外では風雨にさらされたり太陽光による木の分解や温度変化による影響を受けます。特に紫外線による木の成分の分解は急激に進行するため、屋内用ニスを使用して表面を仕上げた作品が日光に晒され続けると塗膜の下の木が分解され、塗膜と木の表面の間に隙間ができて塗装が乖離します。屋外用ニスで特に重要なのが紫外線への耐性です。また、製品によっては耐摩耗性を高めたり木部との密着性を高めたり防カビ材を配合しているものもあります。こうした塗膜を形成した後の違い以外にも、屋外用ニスはたとえ水性ニスであってもやや臭気が強いものが多いです。

なお、硬化後は樹脂の塗膜を形成することに変わりはないため屋外用ニスを屋内用の家具に使用したり、その逆も問題はありません。ただし、紫外線やカビへの耐性を得るために様々な添加剤を使用している場合が多く、食品などに触れる場所には使用しないよう注意書きされていることが多いです。

食品に触れたり、直接子供やペットが舐めたりする可能性がある場所で高い耐久性を求める場合には、2液性の高耐久ウレタンニスをおすすめします。

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