【木工Q&A】電気カンナ、手押しカンナ、自動カンナならどれを買うべき?

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趣味の木工を1段階ステップアップさせるための代表的な工具が電気カンナや手押しカンナ、自動カンナといった電動のカンナ類です。

手押しカンナは平面や直角の出ていない木材に対して使用します。1つ目の面の平面を出したら、その面を基準に隣の面を直角に削ることで最初の2角の面を出すことができます。続けて隣の面、隣の面と進めば4面すべてを直角にすることも可能ですが、多くの場合は2角の平面と直角を出したら残りは自動カンナで仕上げます。

自動カンナは木材を送り込むことで、1つの面を基準に反対側の平面を出すことができます。すべての作業をこの自動カンナで済ませることができそうですが、基準となる面がガタついていると切削した面もそれにあわせてガタガタになってしまうため、基本的に1つ目の面を手押しカンナや電気カンナを使って仕上げます。

電気カンナは手押しカンナや自動カンナと違って手持ちの工具です。手押しカンナや自動カンナは回転する刃に木材を送り込みますが、電気カンナは固定した木材に対して手持ちで加工します。少し慣れが必要ですが、慣れてしまえば手押しカンナや自動カンナの役割をまとめて担うこともできる汎用性があります。100Vで動くコード式であれば比較的安価なので入門用と何かと便利なので1つ持っておくと便利です。

どれを買うべき?

この3つはそれぞれ用途が微妙に異なります。電気カンナはコード式であれば安価で、特に中古市場でも大量に2~3000円程度で出回っているためとりあえず1台持っておいて損はありません。使い方に慣れれば非常に便利な道具です。

しかし、手押しカンナと自動カンナは少し高価な機械なうえ場所を取ります。特に手押しカンナはしっかりと固定して使用しないと危険な道具で、据え置きする場所が必要になります。基本的には手押しカンナで最初の平面と隣の面の直角を出し、残りの面を自動カンナで仕上げます。手押しカンナで4面すべてを仕上げるのはなかなか難しいため、手押しカンナだけあっても少し物足りなくなると思います。一方で自動カンナは最初の平面を出せない点が問題ですが、ちょっとしたジグさえ用意すれば自動カンナで最初の1面の平面も出すことができます。

また最初の1面だけ安価な電気カンナで仕上げて、その面を基準に自動カンナを使用したり、丸ノコやテーブルソーを使って隣の面の直角を出すこともできます。

そのため、この3つのなかでどれか1つ購入するのであればまずは自動カンナをおすすめします。

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