大きくて寒い出窓を内窓とブラインドで断熱リノベーション 自宅オフィスリノベーション#1

仕事用に使用している部屋のリノベーションに挑戦することにしました。今回は第一弾としてアルミサッシで寒いまどを(ほぼ)塞いで断熱性の向上と程よい採光を目指します。実はこの窓、以前に完全に塞いだことがあるのですが太陽光をほんのりと取り入れたいと思い今回やり直しをすることにしました。

我が家はやたらと窓が多くオフィスとして使用している一室にも大きな窓が2か所あります。窓の最低面積は法律で定められているようなのですが、不動産屋さんに図面から確認してもらったところいずれか一方を塞いでも最低面積の条件を満たすことができるとわかりました。

オフィス内は既にあらかた物を搬出し動かせないものは養生をしています。出窓は古い戸建てでよく見かけたような細い木の窓枠で覆われています。窓枠は太ければ太い方が良いと思っているので、窓枠ごと覆い隠すことにしました。素材も真壁仕上げで表に見えている柱等とあわせてヒノキを中心に使用しました。

窓枠の外側と内側にそれぞれ角材を固定して出面を合わせてからヒノキの板をフィニッシュネイラとボンドで固定しました。

既存の窓枠の出っ張った部分を切り取るとここまで大掛かりにする必要はないのですが、窓枠を太くするためこのようにカバーする方法にしてみました。

窓からの採光を確保しながら冷気の侵入を防ぐために中空ポリカを用意しましたが、そのままでは段ボールのような内部構造が丸見えで見た目が悪いです。すりガラスタイプの樹脂ガラスと2層構造にしようかと考えましたが、今回はすりガラスフィルムを張り付けてみることにしました。

綺麗に中空ポリカの見た目の悪さを隠せているかと思ったのですが、実際に窓に嵌めてみると光が当たるとなかの構造が透けて見えることがわかりました。これを防ぐにはやはり中空ポリカと樹脂ガラスの2層構造にするしかないようです。今回はブラインドで隠してしまうのでこのまま進めることにしました。

ブラインドは55mmの角材で枠を作って胴縁用の角材で制作しました。

枠にはここまで太い角材を使う必要はないのですがブラインド単体でも剛性を出すために太い角材を使用しました。窓枠に関しては固定しても支障はないと考えましたが、窓全面を塞ぐブラインドについては着脱できるように窓枠にピッタリと嵌めるだけの構造にしています。万が一既存のサッシから雨漏りがあったり、何か作業が必要になった場合に簡単に取り外せるようにするためです。

すりガラスフィルムを張り付けた中空ポリカを設置して、ブラインドをはめ込みます。

周りの柱などに合わせて生きた節の多い木材を多用したのですが、結構インパクト強めになってしまいました。桐油と蜜蝋で仕上げていますが、しばらく年数が経過すると周りの柱などと色味も合ってくると思います。

ブラインドを開けるとこんな感じですが、実際には開けて使う予定はありません。

一方でブラインドを閉じるとこんな感じで、これがまさに期待していたものです。

手前のスラットと奥のスラットのあいだは4mm空いています。またスラットの板は幅40mmに対して隙間は30mmです。この微妙な隙間から直接的ではない太陽光がほんのりと漏れ出ています。隙間や幅に関してはなんとなくで決めてしまいましたが、ちょうどよい光の漏れ具合になりました。

部屋を暗くすると光の漏れ具合がよくわかります。

我が家では既に窓を中空ポリカや木材、樹脂ガラスなどいろいろなもので塞いだり内窓をDIYしています。山間部ですが暖かい地域ということもあり、中空ポリカ1枚で十分な断熱性が確保できることがわかっています。今回も部屋中の温度を放射温度計で確認しましたが、やはりサッシ周りが非常に冷え込むことがわかっています。

中空ポリカを挟むことで周りの壁と同等の温度を維持でき、エアコンの効きも良くなりました。弱い風量でも温度を維持できるため仕事中に風音が気になることもなくなり、目の乾燥なども防げて満足です。プロにリフォームを依頼しても現在は補助金などでかなり安く内窓が施工できるようですが、今回は程よい採光を求めてブラインド付きの内窓と太い窓枠を製作してみました。

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