【木工Q&A】集塵機はどれを選べばいい?

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趣味の木工における集塵は大きく分けて2通りに分類できます。手持ち工具から発生する小さな木くずの集塵と、据え置き工具から発生するまとまった木くずや広範囲の集塵の2つです。これらに求められる性能は異なっており、当然工具メーカーはこの点をよく理解しているため工具を見ればどんな集塵機を選べば良いか一目でわかります。

手持ち工具の集塵

手持ちの工具では丸のこやランダムサンダーなどの研磨工具、トリマーなどの切削工具が集塵機を接続できる代表的な工具です。こうした工具には20~30mm程度の集塵ポートが備わっていたり、オプションパーツを購入することで集塵ポートを後付けすることができます。

集塵ポートの細かな寸法はメーカーによって異なり、メーカーごとに販売しているアダプタを使用することで簡単に抜き差しして着脱することができます。こうした手持ち工具に接続する集塵機は以下のような掃除機タイプの小型集塵機で十分です。

こうした小型集塵機は風量が少ないものの、やや高圧型で細いホースでも風量を最大限発揮してくれます。手持ち工具から発生する細かな粉塵には十分です。大風量を得るにはホース自体が太くなくてはなりませんが、手持ち工具に太いホースを接続すると邪魔になって非常に取り回しが悪くなります。

そのため手持ちの工具で集塵をしたい場合には細いホースが付属する小型集塵機がおすすめです。

据え置き工具の集塵

一方で据え置き工具となると集塵ポートが50~75mmと2倍以上に大きくなります。据え置き工具とはテーブルソーやバンドソー、手押しカンナや自動カンナといった家庭用電源(100V)で動作する工具としては大型の工具です。

ホースの太さを変えるアダプタなどを使用することで、据え置き工具に小型集塵機や細いホースを接続することもできますが、多くの場合はほとんど機能しないことがわかります。これには3つの要因があります。まずは風量が足りずに吸い込み口の付近の粉塵しか吸い込めないこと。そして同様にアダプタによりホースの直径が大きくなることで著しく風速が低下し粉塵が滞留すること。さらにカンナ類では大きな木くずが排出されることもありそもそも細いホースに詰まってしまうこともあります。

このような理由から、50mm以上の大きな集塵ポートが備わる工具にはそれに見合った風量の集塵機を接続する必要があります。ホームセンターでの取り扱いはほとんどなく通販も含めても選択肢は少なく、事実上マキタ・410しか選択肢がありません。マキタ・410は75mmのホースが標準で装着されており自動カンナなどの工具の接続にもピッタリです。

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